本家VTIとの比較。特定口座なら楽天VTIを選びます

・本家VTI(米ドル建てETF)
・楽天VTI (投資信託)※

VTIを買うなら、どちらが良いのか?

その疑問に対して、「特定口座」での取引という条件があれば、自称インデックス投資家である私は「楽天VTI」が良いと判断しました。

これは現行の手数料ルールや私の今の資産レベルをもとに考えています。もし、手数料ルールが変わったり、自分が毎月100万円ぐらい資金をVTIの購入に当てられるような金持ちになれば、判断は変わります。

またNISAで買う場合も、判断は変わる可能性があります。(NISAであれば、どのように考えるのか?については、また機会があれば記事にしたいと思っています。)

※「楽天VTI」は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」または「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」という名称で販売されています。このブログでは「VTI」に限定した書き方をしていますが、もう一つの人気商品VTも同様の考え方ができます。

楽天VTIと本家VTIのメリットを比較

<楽天VTIのメリット>

  • 売買手数料が0円
  • つみたて購入ができる
  • 両替(手数料・手間)が不要
  • 年間コストが本家よりも安い可能性がある

<本家VTIのメリット>

  • 10%の外国税を取り戻せる(条件あり)。
  • バカでかい総資産
  • トラッキングエラーなし(インデックスからの乖離なし)
  • 世界ブランド「バンガード」を直で買う満足感
  • 指値で売買できる

結論を繰り返しますが、今の私のステージでは特定口座であれば、メリットが多い楽天VTIを選びます。本家VTIのメリットで私が評価できるのは、バカでかい総資産額による「安心感」とバンガードのブランド力による「満足感」ぐらいです。

それでは楽天VTIのメリットから説明します。

売買手数料が0円

楽天VTIは売買手数料が無料なので、数百円、数千円といった金額単位の売買にも抵抗がありません。

これが、一方の本家VTIとなれば話が変わり、数万円単位であっても売買をしたくはありません。だいたい100万円ぐらいが目安になります。それは、ドル建て米国株の売買では手数料が無料ではなく、日本株の売買と比べても高額だからです。ドル建では、売買手数料が最低5米ドル(税別)、上限20米ドルとなります。上限手数料20ドル(税別)はレートが1ドル=110円なら、2200円になります。これは片道の手数料なので、売却時にも手数料が発生することは忘れてはいけません。

もし40万円分の取引でも2200円の手数料が必要なら、手数料率をさげるために、100万円ぐらいで取引をしたくなるのが私の心情です。(で、そんな大きなお金はめったに用意できない)

なので、数万円といった少額で取引をする回数が圧倒的に多い私には、売買手数料が0円である楽天VTIは非常にありがたいのです。

特に、次の話の「つみたて購入」となると、売買手数料0円でなければ、実行不可能です。

つみたて購入ができる

楽天VTIは投資信託なので、最初から「つみたて購入」ができることが当たり前になっています。

一方の本家VTIもSBI証券であれば、定期定期買付(つみたて購入)ができるようになっていますが、こちらは特定口座では購入手数料が0円ではありません。前述の手数料が発生するので、数万円レベルの金額のために毎月にわたって継続的に購入手数料を支払う人は、まずいないのではないでしょうか。(NISAであれば、本家VTIは購入手数料は0円ですが、売却時には特定口座と同じ手数料が必要。)

また本家VTIは、現状の価格とレートでは、最低購入単位は16,000円以上となっています。1万円では1株も手に入れることが出来ないし、2万円~3万円といった金額では、毎月同じ数量しか買えないので、ドルコスト平均法の効果はでません。

「現実的には、本家VTIはつみたて購入ができない」と言って差し支えないでしょう。

両替(手数料・手間)が不要

当たり前の話ですが、日本の投資信託である楽天VTIは、円で購入できます。

SBI証券であれば、円決済で本家VTIを売買することができますが、それでも「為替両替をしている」という意識は捨てきれません。売買手数料が片道25銭(0.25円)が発生するわけですし、購入した後も資産評価はドルで見ることができます。

SBI証券には、為替両替の手数料を安くして外貨を手に入れる手段が用意されていますが、ひと手間が必要です。

年間コストが本家よりも安い可能性がある

【信託報酬率】
本家VTI…0.04%
楽天VTI…0.1696%

楽天VTIの信託報酬率が本家よりも高いのは明らかです。が、投資信託の節税効果により、税金を含めた年間のコストは楽天VTIの方が安くなる可能性があります。

私の知識レベルでは、投資信託の中身はブラックボックスなので、正確な数字は分かりません。以下の説明で用いる計算式は、私の希望を含んでいますが、この節税効果を意味しているところは理解いただけるのではないでしょうか。

<仮定条件>
・同時期に、それぞれ同額100万円分の楽天VTIと本家VTIを持っている、とする。
・楽天VTIは、ファンドで受け取った配当金の全額を再投資している、とする。
・VTIの配当率は1.71%とする。

【楽天VTI の年間コスト(100万円分に対して)】

合計=1,696円
(内訳)・信託報酬 … 1,696円(100万円x0.1696%)
・配当に対する日本の税金 … なし。

 

【本家VTI の年間コスト(100万円分に対して)】
合計=3,526円
(内訳)
・信託報酬 … 400円(100万円x0.04%)
・配当に対する日本の税金 … 3,126円(100万円x配当率1.714%x外国税90%x日本税20.315%)
・400円+3,126円

楽天VTIが配当金の何パーセントを再投資に回しているのか不明ではありますが、上記の計算どおりであれば、楽天VTIは大幅に本家VTIよりも年間のコストが安くなります。倍ほど差があるのです。

だだし、本家VTI を持っている人がきちんと外国税額控除をできるのなら、ここの話は変わってきます。本家VTI の配当に対して源泉徴収された外国税10%は、条件がそろえば、取り戻すことができます。

そうなれば、次の計算のように楽天VTIの優位性は非常に薄くなります。

【外国税額控除の本家VTI の年間コスト(100万円分に対して)】
合計=1,816円
(説明)
・3,526円(さきほどの合計)-1,710円(アメリカ税10%)

このようになると、理論上の楽天VTIと本家VTIの年間コストは、1,696円と1,816円の戦いになり、これではどちらが安いのか私には分かりません。

 

つぎは、本家VTIのメリットです。

本家VTIのメリット

・10%の外国税を取り戻せる(条件あり)
・バカでかい総資産
・トラッキングエラーなし(インデックスからの乖離なし)
・世界ブランド「バンガード」を直で買う満足感
・指値で売買できる

10%の外国税を取り戻せる(条件あり)

投資信託である楽天VTIは、「外国税額控除」はできません。

ですが、本家VTIであれば、条件と手間をクリアすれば、外国税として源泉徴収された配当に対する10%の税金を取り戻すことができます。

以下の条件をクリアできれば、本家VTIの方が、楽天VTIよりも年間の維持コストは安くなると言えます。

・10%分を全額しっかり取り戻すことができる。
・確定申告をする手間をコストとして考えても、問題がないと判断できる。
・楽天VTIの投資信託としての節税効果を、先程の計算より低く見積もる場合。

バカでかい総資産

規模の大きな投資信託やETFには安心感があります。
本家VTIのファンド純資産総額は、2018年3月時点で6723億米ドルとなっており、訳がわからないほど巨大なETFです。6723億米ドルを円に計算しなおすと、天文学的な数字になりますね。

私は過去に、規模の小さなETFを買い、それがいつの間にか上場廃止→ 強制利益確定(or 損失確定)という憂き目(うきめ)にあったことがあります。

それ以来、規模の小さなETFや投資信託を買うことができないのですが、この巨大な本家VTIに対しては、そのような不安をもつ必要は一切ありません。

 

トラッキングエラーなし(インデックスからの乖離なし)

アメリカ国内だけでなく、世界中の人から売買されている本家VTIは、圧倒的な取引量があるおかげで、トラッキングエラー(インデックスからの乖離)を心配する必要はありません。

楽天VTIもトラッキングエラーを心配する必要はない、と聞いていますが、それがどの程度なのか具体的には知りません。

私は知識が不足しているときには、物をブランドで選ぶ傾向がありますが、この本家VTIも取引量が莫大であるのは間違いないので、なかばブランド信仰のような形でトラッキングエラーが極小(皆無)であると信じています。

 

世界ブランド「バンガード」を直で買う満足感

私の場合、バンガードのETFを買うために米ドル建ての投資をはじめました。

10年以上前から、さまざまな投資本を読んで、バンガードのETFの存在を知り、憧れてきました。この立場からすると、バンガードのETFを直接買うことには、数字にできない満足感があります。

経済的合理性からは外れていますが、私の正直な今の気持ちなので、ここに書いておきました。

 

指値で売買できる

実は、今は「指値で売買できる」ことに対してメリットを感じていません。

たいしてメリットに感じていないことを、ここにメリットの一つとして付け加えたのは、昔は指値が大好きだったにも関わらず、私の考え方がこのように大きく変わったからです。

円建ての商品とは異なり、外貨建ての投資商品には、指値注文はあまり意味をなさないと思っています。その理由は、例えばドル建ての商品であれば、商品の単価だけでなく、ドル円のレートも同時に気にする必要があるからです。

例えば、1株=160ドルの商品を、@160ドルで売るのか@161ドルで売るのかで悩むよりも、ドル円のレートの方が重要になることがあります。

次のパターンのように、円換算した場合、161ドルが160ドルよりも、常に金額が大きくなるとは限りません。

 

(単価)160ドルx(為替レート)112円=17,920円 (金額「大」)
(単価)161ドルx(為替レート)110円=17,710円 (金額「小」)

新興国通貨よりもドルは安定していますが、それでも為替レートが数日以内に2円以上変わることは、多々あります。

日本政府に払う税金、譲渡損益の計算には、常にこの為替レートが考慮されます。なので、日本に住んでいる以上、ドル建て商品を取引するには、この為替レートを忘れることはできないのです。だから、指値にこだわるのはあまり意味がないと考えています。

実際に私は、VTIの注文はほとんど「成行」です。流動性の低い商品であれば、成行で売買すると、とんでもない単価で約定してしまう事がありますが、VTIの場合は、そんな心配は不要です。

おわりに

以上のとおり、現時点での私の考えをまとめてみました。

このように文章にして下記まとめた理由は、次に新しい知識が入ったときに、より上のレベルで思考ができるようにしたかったからです。

文章にまとめなければ、この考えのいくぶんかは忘れてしまい、また同じことを考えるのに時間を費やしてしまう恐れがあります。

今回の内容は、今後の自分のために役立つでしょう。

 

 

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